5.初夏のプレリュード −2

時刻は午後2時を少し回ったところだ。

「おやっさん達も来ればよかったのにな。絶品だったぜ、あの牡蠣。」

岩牡蠣は全て食べ尽くされている。
ティムが満足げにデザートのメロンを頬張りながら嘯く。彼らには悪いが、あの連中が来たらせいぜい一つ食べられればいい方だったろう。ティムは幸い3つ平らげた。

「ああ、彼らならお前たちがミッションに出ている間、届いたばかりのをつまんでいたぞ。」

そう言う東も呆れ顔だ。
アルベルトの食の嗅覚は鋭い。
どこからか嗅ぎつけて、ミッション中にパーティーの情報を藤川に確認して来たようだ。もともと藤川は声をかけるつもりでいたし、パーティーに誘ったが、午後は<アマテラス>のメンテナンスが予定されている、という理由で、岩牡蠣だけでいいからよこせと交渉して来たらしい…

「あんのオヤジ…」こちらのミッション(インナースペースの調査を兼ねた訓練ミッションではあるが…)の間に牡蠣を堪能しているアルベルトのほころんだ満面の笑みがありありと浮かんで来る。きっと内緒でワインの一本でも持ち込んだに違いない。

…ティムよ…オマエは3つか?…オレは4つだ…シャブリとの相性は最高よ…

見える!見えるぞ!あいつらが岩牡蠣を囲んで一杯やってる光景が…

「くそっ!」ティムはその光景を振り払うように、メロンを口いっぱいに頬張った。

「センパイは真世さんいなくて淋しいんでしょ?」
唐突にサニにカマをかけられ、動揺する直人。「な…何だよ!?」
「きっとママのところよ。」「え?」

サニが何気に口にする言葉。その意味を直人は知らない。

「あれ、…(モグモグ)知らんの?」

ティムが頬張ったメロンを口に残したまま、話に割り込んで来た。

「えー、センパイ達、幼馴染じゃなかった?」と言いながら、サニは…やっぱりね…と内心呟く。

「…昔の話だよ。再会したのもここの大学に入ってからだし…。」

「そっか。彼女のお母さん、まあ、所長の娘さんだがな…」

ティムは知っている話を直人にする。

20年前、同時多発地震で被災した真世の一家は、幸い命に別状は無かったが、その直後から未世は数年のうちに心身を次第に病み、やがてそれは「PSI シンドローム」の症状であると認定された。(同時多発地震の頃はまだ「PSI シンドローム」は仮説とされ、医療制度も整っていなかった。)

相次ぐ震災の最中、真世の父親は行方不明になり、真世と幼い二人の子供を守り育てる重責と疲労が重なったためではないかと考えられているが、はっきりした原因は不明。

魂と肉体の連結が弱まっているという…そのため、衰弱した肉体に魂を繋ぎ止めるための定期的な身体維持療法を長期にわたって受け続けているが、効果的な治療法は見つかっていない。
発症当初は別の医療施設で治療を受けていたが、10年程前にIN-PSIDの医療機関が設立された直後、こちらの長期療養施設に移された。

真世はIN-PSID附属病院でPSI シンドローム心理療養師の研修の傍ら、今や施設から出ることも出来ない母の看護を手伝っている。

「そ…そうなんだ…あのお母さんが…」

直人はほとんど何も知らなかった。
直人が真世と初めて会ったのは、20年前…その震災の直後…

直人も被災者の一人で、心身を患い、長期に渡って医療機関で過ごした。

震災で亡くなった父の上司であった藤川が直人の入院を手配した、当時数少ないPSI起因の病例を扱う病院であり、実世も震災直後、心身の不調からこの病院に通院していた。
直人の母と実世は友人で、実世は自身の通院の際、母に会いに彼の部屋を尋ねる事が度々あった。
そこについて来ていたのが、真世。
幼い同い年の二人は次第に打ち解けあっていったが、直人はその後、症状が回復したことを機に、母の実家のある松本に移住。
それ以来、藤川からIN-PSID附属大学への推挙話が来るまで交流は薄れ、直人は真世やその母、実世がどうしていたのか、全く聞く機会がなかった。

「詳しいね…。」

直人は自分が知らない真世をティムから伝え聞いている…。

「そっか、お前一年の頃からインナーノーツ候補生の特科だったもんな。」

そう、直人は藤川の推薦もあり、目的は公にされてはいないものの、インナーノーツとしての資質のある者を見極め、基礎教育する特別研究科に入学直後から編入した。ちなみにサニもこの特科の後輩である。

「オレは真世と同じ、普通科上がりだからなぁ。あの頃から真世ファンは多かったからな。色々と情報は耳に入ってきたわけよ。」

「そういうアンタもでしょ。」と突っ込むサニにティムは「バカいうな。こう見えてもオレは友情をとるタチなんでね。」と直人と肩を組んでみせる。

「なあナオ。彼女のことで悩んでんならいつでも力貸すぜ。」

「あ…ああ。」真顔でそう囁くティムに空返事で答える直人。

そうだろうよ…。
直人は真世がティムと親しげに連れ立って話をしたりしているのを何度か目撃している。ティムも190cm近い長身で端正な顔立ちのアメリカ人。
二人が並んで歩けばそれは絵になる光景だった。ティムファンの女性達の間のカップル説も偶然耳にしたことがある。

「友情って言葉もアンタがいうと軽薄ね、ティム。こういうのには気をつけたほうがいいよ、センパイ。」

サニはデザートにいくつか確保していた一口大のケーキを二人に勧めながら直人の気持ちを代弁するかのように言い放つ。
「言ってくれるね。」と苦笑をうかべながらティムはそのケーキを一つつまむと一口で平らげた。

直人は、真世とは何度かすれ違ったり時々挨拶程度の会話はあったが、彼は今の彼女をほとんど何も知らないことをひしひしと痛感する。

「コーヒー、いかが?」
声をかけてきたのはアイリーンだ。
淹れたてのコーヒーを配って回っている。

「あ、ありがとう。」直人が受けとると、ティムとサニもそれに続いた。

「美味い!やっぱアイリーンのコーヒーが一番だぜ。」一口啜ったティムが大げさにリアクションする。
「ティムはアルベルトのところに入り浸りだから、いつも美味しいコーヒー飲んでるでしょ?」

「いやいや、おやっさんのはなんかこう…こだわりが強すぎて。あ、でもアイリーンのはおやっさんも認めてたぜ。」

「あら、そう。ありがとう。でもコレなんだけどね。」そういうとポケットからインスタントのフィルター付きコーヒーの袋を取り出す。
「えっ…まじ?」呆気に取られるティムに悪戯な笑みを返すアイリーン。一時期凝った時期もあったが、忙しかったり大勢に出すときはインスタントらしい。ただ、インスタントでも美味しく淹れるコツがあるのだとか…

「おやっさん…インスタントだってよ。」

ティムはアルベルトの「こだわり」には甚だ疑問を持たずにはいられなかった。否、インスタントでも上質な味わいにするアイリーンの腕がいいのか…

「う〜む…」神妙な面持ちで、あたかも哲学的な思索を重ねているようなティム。
「何考えてんの…」そのわざとらしい表情に冷たく突っ込むサニ。

すると、遮光ガラスの窓が暗転し、強く射し込んでいた昼下がりの日の光が徐々に遮られ、ラウンジが薄暗くなっていく。

「皆、飲み食いしながらで良いので、こちらを見てくれ。」

東がおおよそ食事の終わった頃合いを見て切り出した。大型スクリーンにいくつかのグラフやデータが表示される。

会場の一同の視線が一斉にスクリーンへ向く。

「先週のファーストミッションから一週間あまり、インナーノーツには訓練を兼ねてインナースペースの調査、データ収集を行ってもらっていたが、昨日までのデータからインナースペースの現状が少し見えてきた。」

インナーノーツにとってもこの一週間の仕事の結果だ。指示に従い、訓練がてらデータ収集を行ってきたが、そのデータから何がわかるのかは非常に関心があるところだ。

東は3つの切り口からデータを説明する。
ひとつは、<アマテラス>起動実験と、立て続けに起きたIN-PSID重管理区で発生した亜夢の異変。
この二つは、IN-PSIDの多元制御システムへの何らかの干渉が原因である事までは判明したが、その原因となり得るインナースペースの変動の可能性について、調査データとの整合性の分析結果を示す。

インナースペースLV3「個体無意識域」の深層より更に高次元のLV4〜5 「霊魂基層域〜前集合無意識域」までを試験的に調査訓練範囲としてデータ採取を行った結果、更に高次元の領域からの強力なPSIパルス放射がいくつか検出された。その時空間の帰納的展開分析によると、ここ1〜2年の間にその反応値が高まって来ており、IN-PSIDのシステムのログを洗い出し、誤動作、動作遅延などバグやノイズと考えられて来た現象と照らし合わせた結果、PSIパルス放射との時空間同期が6割程確認できたという。
つまり事象結界で幾重にも防御されたIN-PSIDのシステムも高次元からのこの謎のPSIパルスの影響を微弱ながら受けていたのである。

「しかし、この程度の影響で、起動試験や亜夢のような異常事態が?」

カミラは腑に落ちない。

「うむ、通常、このようなノイズに関してはいく通りもの緩衝機構を設けており、今回のケースは想定外であった…。」

「想定外」と認める藤川の表情は硬い。
インナースペース、PSI 技術…
強大な力への「想定」とは実に頼りないものだ。わずかな変化で人の想定など、いとも簡単に凌駕していく。人の考え出した科学も技術も、その程度のものだ。
そのような「力」は本来人は持つべきではないのかもしれない。
しかし、一度手にした「力」を簡単に手放す事など人にはできないのだ…

「もちろん、今回と同等のケースに対して、システム側の対策は進めている。だが、我々としては、今回のケースは、特殊な要因が重なった結果とも考えている。」

「特殊な要因?」東の説明を繰り返すようにカミラは問いかけた。

「ああ。亜夢だ。」

東はそう言い切ると二つ目の切り口の説明に移る。
今回のケースの原因を何らかの高次元から発せられたPSIパルスの影響を受けたことを認めた場合、IN-PSIDのシステムが強く影響を受ける状況をシミュレートしたという。
プロセスを模式的に示したホログラムのグラフィックがスクリーンから浮き出てくる。

東がまとめた考察は亜夢が「PSI特性有能力者」であることが原因としている。
PSI理論が進みインナースペースの認識が深まると、それまで超能力、所謂サイキック能力と言われてきた未知の能力に関してもその存在とメカニズムが明らかにされてきた。
インナースペースのPSI に働きかける力が平均的な人のそれを上回る事で、様々な現象を引き起こす。広義では「PSIシンドローム」の一つであるとみなされており、20年前の世界同時多発地震以降、PSIシンドローム羅患者の中に、有能力者とみられる事例が多く見られるようになった。中には亜夢のように意識コントロールができないために、PSIシンドローム羅患者とみなされ、彼らに適さない治療を施され続けている場合も少なくない。

亜夢はこうした「有能者」の中でも特に強い力を持つことがわかっていた。その為、どのPSIシンドローム受入施設でも手に余り、IN-PSIDへとたらい回しにされてきたのである。

高次元PSIを知覚した彼女の個体無意識領域に隠されていたインナーチルドレン、ミッションコードネーム「サラマンダー」がこれにより次第に励起されていた。
東はこれが亜夢の強制覚醒を引き起こすと同時にIN-PSIDのPSI制御系統に何らかの形で入り込み、起動試験中の<アマテラス>のPSI-Linkシステムと感応したのではないかとの推測を述べる。東の説明に合わせ、ホログラムのグラフィックは、その有様を動的に表現していた。

「残念ながら、この状況を証明することは困難だ。起動試験の緊急停止前後のデータが復元できないからな…」

東は、あくまで状況分析からの推測であり、またこのことで亜夢を非難し、責め立てるつもりではないことを念押しする。

「最後になるが…」

東は声のトーンを若干落として、三つ目の説明を始める。
一同は東の声により傾聴する。

「今回のようなPSIパルスとよく似た放射が観測されたデータをインナースペースの観測記録のある過去60年間のデータと照らし合わせてみた。」

東は、スクリーンの操作をしている田中に手で合図を送ると、田中は画面を切り替えた。
スクリーンにはスペクトル解析されたPSIパルスの波形が二つ表示される。非常に似通った波形パターンであることは見た目でもよくわかる。

過去のデータに関しては、現象界からの観測記録しかなく、今回、<アマテラス>がインナースペースで採取したほどの精度はない。そのため「集合無意識領域」のPSIパルスと特定することは不可能であり、アルゴリズム解析を加え、インナースペースLV3域までの混在パルスを除去、加工したデータである事を断った上で、東は説明を続けた。

「この間に一度、よく似たパターンが観測されていた。」

二つの波形パターンが重なり合い、適合率が表示される。77%と表示され、ほぼ同一のパターンである事を強調する。

「これは…まさか?」

カミラはおおよそ察しがついた。

「そう…21年前。あの世界同時多発地震の一年前だよ。」

藤川は静かにカミラの予想を認めた。
一同はその言葉に息を呑む。

「もっともPSIパルスはあくまでも時空間確率であり、これからまだ変動する可能性はある。だが…」

藤川はスクリーンの波形パターンをじっと見つめながら言葉を続ける。

「我々は最悪の事態に備えていかねばならん…。」

インナーノーツの一同はスクリーンに注視したまま、改めて自分達とIN-PSIDの使命を噛みしめる。

再び一陣の生暖かい風がラウンジに舞い込み、彼らの頬をそっと撫でる。
世界は穏やかな優しさを湛えていた…

パーティーは解散し、それぞれの研究課題取り組みや大学講義出席などのためインナーノーツはラウンジを後にしていた。東も今朝、インナーノーツが採取してきたデータの解析に自室へ戻る。
残った貴美子、アイリーン、田中は食堂のスタッフらと共に片付けをしていた。

「ところで…例のは…今日だったか?」

片付けを手伝っていた貴美子に藤川は問いかける。

「えぇ…夕方頃の到着らしいから、間も無くね。」

片付けの手を止めずに貴美子は答えた。

「無理を言ってすまんかったな…。」

「『風間さん』の頼みですもの…貴方も断りにくいのはわかってます。」

「うむ…」

一週間ほど前のことである。
藤川は全日本PSI開発推進機構(Japan PSI-development and initiatives Organization 通称:JPSIO)の理事長を務める旧友であり、直人の祖父でもある風間勇人(はやと)より突然の連絡を受けた。

藤川は古巣であるJPSIOとは、20年前の大災害を機に理念の不一致により袂を別っており、旧友とも連絡を取り合う機会は未だに少ない。嬉しさ反面、戸惑いを覚える藤川に、勇人は要件を一方的に伝えてきた。

PSIの利用推進を進めるJPSIOは度々、世論から批判を受け、それをかわすための様々な取り組みをしており、その中でも日本各地のPSI医療機関への助成や一部運営は最大の目玉となっている。

その一環の取り組みとして、ちょうど関西方面に新たにPSI医療に特化した専門総合医療センターを立ち上げているらしいのだが、その医療スタッフの育成を各専門機関に要請しており、中でも優秀な人材を一人、IN-PSID附属病院でセンター開業までの半年ほど面倒をみてもらえないか?との申し入れであった。

袂を別ったとはいえ、勇人はIN-PSID立ち上げに際し、裏で政府への根回しなど協力を惜しまず、その後も主に資金面で陰から援助を続けてきていた。藤川としても、その恩は忘れてはいない。何より、旧友の頼みとあっては、何とかしたい話ではあった。

貴美子は夫の心情を汲んで、何とか便宜を図った。医療スタッフ、特に医師ははっきり言って人手不足でもあるので、まずは研修枠で受け入れる事で内定し、3日前にバーチャルネットでの面接までは終えている。
経歴や人柄は問題無いようだったので、早速来てもらう運びとなっていた。

「何と言ったかな?」と藤川は貴美子に尋ねる。

「え?」

「いや、その医師の名前は…」

「ああ、えっと確か…神取先生よ。」

貴美子はまだうろ覚えの名前を思い出し答えた。

「神取君か…」藤川は胸に刻み込むようにその名を繰り返した。

夕刻。
陽はだいぶ傾いているが、夜の帳が下りるにはまだ時間がある。

直人は、インナーノーツとしての活動時以外は、IN-PSID附属大学院の研究生として、インナースペース工学の分野の研究に従事している。彼の研究室は<アマテラス>建造にも携わり、現在では高次元時空間における結界構築プログラムの実用化の研究を進め、<アマテラス>への実装目前まで来ている。
その発案者は直人の特化時代の同期であり、現在では大学の助教授も勤めている男で、直人はその研究グループに所属し、<アマテラス>実装の方面からアイデアや課題を提案、開発の一端を担っていた。

直人自身も研究グループに熱心に参加し、夜遅くまで研究室にこもる事も多かったが、この日は、早々に切り上げ研究室を出た。

昼食パーティーの直後。

「これ、真世に持っててやれよ。」

研究棟に向かおうとしていた直人を呼び止めたティムは、そう言うと調達してきた菓子折りとメロンを直人に押し付けた。パーティーの残り物を食堂から貰ってきたという。

困惑する直人に、「お母さんのこと訊いて、見舞いに来た」とでも言えばいいだろうとアドバイスすると、直人に反論の余地を与えずティムそのまま足速に去ってしまう。「サニには嗅ぎつけられないように。」とだけ忠告を残して…

仕方無しに直人はティムに言われたまま、手土産を手に、病院区の入り口前まで来た。

…昔、良くしてくれたお母さんのお見舞い…なら、別にいいよな…うん…

と思いながらも入り口の前で足踏みしている直人。本心は真世に会える期待と不安でいっぱいだった…。

そうこうすること数分。
「よし!」と己を鼓舞するように声を出し、直人が入り口へと歩みを進めたその時。

「失礼。IN-PSID附属病院の職員の方ですか?」

背後からかけられた、落ち着きのある物腰柔らかい男の声が直人の足を止める。

振り返ると長身、細身の男が和かな笑みを浮かべて立っていた。長い髪をオールバックにして後ろで束ねている。

「今日からお世話になります、神取司です。お迎えに来て頂いた方でしょうか?」

そう言うと神取は、直人を観察するかのように目を細めた。
口元の笑みとは対照的にその細い切れ長の目は感情の起伏をまるで感じさせない。
一瞬、直人は全身が蛇に睨まれた蛙のように硬直していくのを感じる。

神取は決してその微笑みを絶やさない。

サラサラと夕刻の風が樹々の葉を揺らす音のみが二人の間の沈黙を取り持つ。

日本海の水平線へと降る陽はいっそう黄昏の光を放ち、二人の横顔を赤く染め上げていた。

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